医学生や初期研修医へ
血液内科・腫瘍内科という分野は、命と向き合う真摯な思いと情熱を必要とします。しかし、その先にある患者さんの笑顔と「ありがとう」の言葉は、私たちに力を与えてくれます。
世界水準の医療を、この大分の地で実践し、新たな知見を発信していく—そんな志を共有できる仲間を待っています。
薬物療法・造血細胞移植で治癒を目指す
2021年10月1日付で腫瘍・血液内科学講座の教授を拝命いたしました緒方正男と申します。
血液内科を専門とする私が、この道を選んだ理由は
ここに魅力を感じたからです。
医療の進歩がもたらした治療成績の向上
私が医師としてのキャリアをスタートした頃を振り返ると、血液疾患の治療は今とは全く異なる世界でした。分子標的療法、造血幹細胞移植、細胞療法の登場により、治療は革命的な進歩を遂げています。
かつて困難とされた疾患に対しても、今では多くの患者さんに治癒や日常生活を届けることができる—この医療の最前線に立ち続けることができたのは、医師として何よりの喜びです。
大分で実践する世界水準の医療
血液内科では同種造血幹細胞移植やCAR-T細胞療法など、大学病院の特色をいかした高度な治療に積極的に取り組んでいます。また患者さんが安心して継続した治療を受けることができるよう、大分県内の基幹病院との強固な連携ネットワークを構築し、大分県内のすべての血液疾患患者へニーズに応じた最高水準の医療を提供できる体制を整えています。
腫瘍内科においても、最新の抗がん剤治療からゲノム情報に基づく個別化医療まで、がん治療の最前線を担っています。消化器がんの分野を中心に行っていますが、単なる治療提供にとどまらず、より良い治療のエビデンス創出や新規治療法の開発にも積極的に取り組んでいます。患者さんの生活の質を最優先に考え、豊かな人生を歩んでいただけるよう、チーム一丸となってサポートしています。
チーム医療による支え合い
私たちはチーム医療を大切にしています。主治医一人の判断ではなく、多職種の専門家が知恵を出し合い、
患者さんとご家族と共に最善の道筋を見つけていく—この協働が、より良い医療のために大切であると考えています。
未来へ
医療は急激に進歩しており、未来は間違いなく今より優れた医療が提供可能となっています。新薬の治験参加、先端医療技術の導入、そして高度医療提供体制のさらなる充実—よりよい未来のために挑戦していきたいと考えています。
腫瘍・血液内科学講座 教授
緒方 正男
History
腫瘍・血液内科 沿革
1981年 |
第二内科学講座のグループとして血液内科が誕生 |
2007年 |
白尾国昭教授のもと腫瘍内科が誕生 |
2013年 |
腫瘍内科と血液内科が合併 |
2021年 |
緒方正男教授が就任 |